♪とんとんとんからりと隣組(となりぐみ) あれこれ面倒 味噌醤油(とくやま・たまき)「隣組」より)
皆さんは、おとなりさんから醤油を借りた経験がありますか?
昔は上記の「隣組」の歌詞にあるように、調味料の貸し借りをはじめとした「持ちつ持たれつ」の人間関係が日々の暮らしを支えていました。一方で、スーパーやコンビニでいつでも必要なものが買えるようになった現代では、このような貸し借りは滅多に見られない光景かと思います。
しかしそこで育まれた地域の親密性やつながりこそが、皆さんの日常生活をより豊かにする1ピースなのかもしれません。
そこで今回のシモツケ大学(以下、シモ学)は、「おとなりさんと考える。シェアとコミュニティ」というテーマで参加者の皆さんの『ほしいものやしたいこと』と『持っているものやできること』を交換をしました!
レポーターはReport.12以来2度目となります、宇都宮大学4年生の武田剛士(たけだ・つよし)が務めます。以後、お見知りおきを。
企画説明
あらかじめ申し上げますが、今回のシモ学、実際に醤油を借りに行くわけではありません(本当に信じてしまった方、ごめんなさい)。では何をするか、と言うと…
例えば、「まちでお祭りをやりたい」という『したいこと』があったとします。これはどんな『できること』『持っているもの』があると、実現できると思いますか?やぐらを組んだり、うちわを準備したりすることは不可欠ですよね。屋台を出すなら、食べ物や遊びを提供できると更に盛り上がります。花火を打ち上げるのもアリです。
このように、『したいこと』『ほしいもの』に対して『できること』『持っているもの』が多いほど、それは実現しやすくなる、ということです。それをおとなりさん方(今回のシモ学参加者のみなさん)の力を借りて実行しましょう、ということです。
令和4年7月29日(金)午後7時、下野市石橋の開雲寺にて開講です!!
Let’s Begin!
それでは早速ミッション開始!今回は、以下の①〜③の順に取り組みました。
① 『できること』『持っているもの』を見つけよう!
最初に行ったことは、自分が『できること』『持っているもの』を見つける作業です。免許・資格はもちろんのこと、趣味・特技やお仕事、勉強してきたことなど、ありとあらゆるモノ・コトが対象となります。例えば・・・
など、自分にとって「当たり前」のことでも、他者には魅力的に映ることだってありますよね。このようなことを洗い出すために、グループ内でおしゃべりしながら、参加者のみなさん1人ひとりの新たな『できること』『持っているもの』を掘り出していきました。
②『したいこと』『ほしいもの』を決めよう!!
次に、自分が『したいこと』『ほしいもの』を挙げます。人や地域、自然などに関係があるものなら、基本的にどんなことでもOKです(「ウ●トラマンになりたい」とかはNG)。
など、規模もジャンルも十人十色の希望を伺うことが出来ました。
③『したいことやほしいもの』の実現へ。皆様の力、お借りします!!!
そこからは、①と②を掛け合わせていきます。②で書いた「したい」ことの中から、特に他者の力を借りたいモノを1つ選びます。これを予め配られたシートに書き出します。一例を紹介すると…
など
みんなの『したいことやほしいもの』を実現するため、それぞれが『持っているものやできること』をシェアし合う、おとなりさんタイムの開始です!自分の「出来る」ことを1つ付箋に書き、相手のシートに貼ってあげます。これを繰り返し、付箋を多く獲得できたらミッションクリア!みんなで成果を共有しあうことが出来ました。
最後に、記念の1枚。当日の曇り空を照らす、星々のような笑顔で締めくくりました。
最後に
私自身が挙げた「やりたいこと」に対して、皆さんから提案してくださった『できること』『持っているもの』が予想外のものばかりで、驚きの連続でした!
また、参加者の方との会話の中から、私の『できること』の幅を広げたり、相手の『持っているもの』の魅力を引き出したりすることができたのは、まさに「持ちつ持たれつ」を実践できたように思います。とても有意義な2時間でした。
最後にひとこと申し上げます。会場を提供してくださった開雲寺の皆様、そして「おとなりさん」として一緒に活動した参加者の皆様、本当にありがとうございました。
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