Report.29 ボードゲームで社会課題を考えよう!コミュニティコーピング体験会

みなさんこんにちは!!
季節がだんだん秋に変わり、肌寒い日が続くようになってきましたね🍁みなさんいかがお過ごしでしょうか。

今回は、2023年10月17日(火)にシェアスペースWELにて行われた「コミュニティコーピング体験会」の様子をお届けします。
レポートを担当させていただくのは、栃木市出身、東京女子大学1年の齋川由紀恵です。今回がシモ学レポート初挑戦となります!どうぞよろしくお願いします!✨

ゲーム「コミュニティコーピング」とは…?

私たちの生活の中で起こりうることや実際に地域で起こっている困りごとを、ボードゲームを通じて体感しながら、誰もが当事者になる可能性のある「社会的孤立」について、解決方法をみんなで協力しながら考えていくゲームです。

今回は、コミュニティコーピング認定ファシリテーターの髙山 由香利(たかやま ゆかり)さんと、松本 佑司(まつもと ゆうじ)さんのお二人を講師としてお迎えし、楽しくコミュニティコーピングについて教えていただきました!

まずは、参加者同士の自己紹介からスタート!!

自己紹介では、名前や所属だけでなく、参加のきっかけや意気込みなどを各々話しました!
初対面の方も多く、みなさん最初は緊張した面持ちでしたが、次第に仲良くなり笑顔が増えていく様子が印象的でした😊

平日の夜にも関わらず、幅広い世代の方が市内外からたくさんご参加してくださいました!!

その後、ゲームのルールについて講師のお二人から説明を受け、コミュニティコーピングについてのイメージをつかんでいきます。

ゲームの説明を行う髙山さんと松本さん

ここで、簡単にコミュニティコーピングのルールをご説明します!

まずはゲームを始める前に、自分がどんなキャラクターになりきってこのゲームをプレイしていくかを選択します。そのキャラクターには、「世話好きなおばちゃん」や「カフェのマスター」、「地元のそば屋」など身近にいそうな人たちがたくさん!
その中から自分の直感でキャラクターを選び、ゲームの中でさまざまなアクションをしていきます。

ゲームは2021年からスタート。毎年さまざまな困りごとを抱えた人がA~F地区のどこかで発生します。これらの地区のいずれかにおいて、悩みを抱えた地域住民が4人以上いる状態で1年が経過してしまったらゲームオーバーとなります。地域が破綻せず(年度の終わりにどの地区にも4人以上困りごとを抱えた地域住民がいない状態で)、無事に2030年までプレイし終えることができたらゲームクリアです!!

では、地域が破綻しないために、私たちには何ができるでしょうか??

ゲームを進めていく上で、困りごとを抱えた地域住民がたくさん登場しますが、そこで私たちプレイヤーに与えられる、解決のための選択肢は3つあります。

①地域住民の話を聞き、本当の悩みを明らかにする「コーピング」
②まちにいる専門の人材と「つながる」
③困っている人と専門人材をつなげ、問題の解決にあてる「処方」

プレイヤーは、自分のターンに困りごとを抱えた地域住民の山札から一枚カードをドローし、「コーピング」「つながり」「処方」の3つの選択肢の中からいずれかを選択し、それぞれの得意な分野を活かしながらゲームを進めていきます。

さっそくゲームスタート!!

今回は、参加者同士で5つのグループに分かれてゲームに取り組んでいただきました。
実際にプレイしてみると、健康、お金、人間関係などさまざまな問題を抱えている人がたくさん…!

その中でも、一人の住民が複数の悩みを抱えていて解決するまでに時間がかかったりそもそも悩みを聞いてもらえずに何年も経過してしまう住民が出てしまったりと、ターンが進んでいくごとに悩みに対応することが難しくなっていき、なかなか大変でした😖

住民の抱える悩みの種類や深刻度、突如発生するイベント(「悩みを抱える住民が倍に増える」など)と向き合い、それにどう自分がアクション出来るのかということを参加者の皆さんが真剣に考え、話し合い、あっという間に時間が過ぎていきました!

楽しみながらも真剣に地域の課題について考えました!クリアの鍵は、お互いを理解して協力すること🤝🏻

そして、最終的に地域が破綻せずにゲームを続けることができたグループは1つだけでした!!
このゲーム、実はとても難しかったです💦

ゲームは、振り返りまでがセット。

ゲーム終了後、実際にゲームをプレイしてみてどう感じたかをグループ内で話し、その後、各グループごとに出た感想を全体で共有し合いました!

みなさんそれぞれが真剣に地域の課題と向き合い、ゲームの難しさを感じつつ、その中でもつながることの大切さや、次に活かすための改善点などを見つけ、今回ゲームを通して得られたことを、現実社会でどう紐付けられるのかということをじっくり考えていました!

感想をシェアすることで、自分が気づくことのできなかった新たな視点を身につけることが出来ました!!

最後に、髙山さんと松本さんから、ゲーム全体を通しての振り返りとして、3つのアクションの意味やゲームを体験して得られる効果などについてのお話があり、授業は終了となりました。

終わりに

今回のコミュニティコーピング体験会を通して、つながることの大切さとともに、ゲームの中で自分が持つつながりを困っている人に活かすことのできないもどかしさを痛感。💭

そして私たち一人一人が地域のプレイヤーであり、自分一人では解決できない問題でも周囲の人の協力があってこそ、初めて問題の解決に近づくのだということを実感できました!!

最後にみんなでお気に入りのキャラクターカードを持って写真撮影!📸
ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!!

ここまで読んでくださったみなさん、本当にありがとうございます!!😊
このレポートを読んでくださった方が少しでも社会的孤立という問題に興味を持つきっかけになりましたら幸いです。

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