Report.31 しもつけミートアップvol.04

みなさん、こんにちは!!
今回は、年の瀬迫る12月8日に行われた「しもつけミートアップ#04」についてレポートさせて頂きます。
レポーターは、シモ学に集まる若い人たちのエネルギーを吸収していつまでも元気ハツラツでいたい、「シモ学まちあそび部」のてらっしーこと寺師です。(シモ学まちあそび部についてはこちらの記事をご覧ください!)
どうぞよろしくお願いします。

しもつけミートアップとは?

「しもつけミートアップ」は下野市に住んでいる面白い人の話を聞こうという企画。
今回も、以前お話いただいたトーカーの妖怪さんも含め、たくさんの人が集まってくれました。意外にも、たまたま隣に座った人が知り合いだったってこともありましたね。

#04のトーカーさんはアーティスト系の3人です。

音楽家 安達葉さん

トップバッターは音楽家の安達 葉さんです。

はじめに定番の自己紹介をしてくださいましたが、生い立ち~現在の音楽家に至るまでを、なんと10分以上かけて熱弁してくれました。

安達さんは、栃木県の姉妹アイドルユニット「Lovin&S」に楽曲を提供する音楽家。自身もバンド活動をしていた頃2つのコンテストでそれぞれグランプリを受賞するなどミュージシャンとしてもなかなかの実力の持ち主です。それでもなかなか売れず音楽では食べていけなかったそうです。音楽の世界って超きびし~い!!

ところでみなさん、音楽は好きですか?いつもどんな歌を聴いていますか?世の中には無数の曲が存在していますよね。私たちは歌や曲に対して、「この歌、好き」とか「歌詞がジ~ンとするんだよね」とか「このフレーズが気持ち良い」とか、感情でとらえているような気がしませんか。
今回安達さんは、音楽家やミュージシャン目線で曲をどのよう聴いて、どう分析しているのかを「アンパンマン」の歌を題材に、キーボードを弾いたり、とてもダイナミックな身振り手振りでプレゼンしてくれました。

アンパンマンの曲はシンバルのシャン!シャン!シャン!で始まります。これが安達さん曰く「とてもマニアックなやり方。」だそう…じゃあ何がマニアックなのかと言うと「シンバルの音は普通はドラムか太鼓と一緒に鳴らすので、シンバルの音単体で鳴らすのはまずありえなく、拍子抜けしてしまう。」とのこと。それから半音ずつあがっていくコード(複数の音で構成される和音)進行であったり、Bメロへ徐々に盛り上がっていくところなど、「子供の曲にしてはもう本当にカッコ良い曲なんだ。」と熱く語ってくれました。

既に時間はオーバーしていたのですが、アンパンマンの他にもいくつか題材を用意していたとのことで、もう一つだけお話して頂きました。

選んだ曲はYoasobiの「夜に駆ける」。これは冒頭からいきなり歌から始まります。「今の若い人たちは頭の回転が速く、いきなり歌から入る曲でないと受け入れられない。これが今のトレンド。」
「う~ん、そうなんだ。こんな曲ばかりになるとイントロクイズができなくなるなぁ。」とてらっしーは思ってしまいました。
また、この曲は打ち込み(たぶんパソコン)で作曲していて、とても美しい旋律のイントロなのだけど、実際にピアノで弾くのはムリ!ミュージシャンに言わせると「こんなもん弾けるか~ッ!!」ってなるようです。

どうですか、音楽家は私たちとはちょっと違った視点で曲を聴いていることが理解できたでしょうか。
最後に、当初安達さんは、シモツケ大学の校歌をみんなで作って歌おう!と考えていたそうですが、今回は時間的にできなかったので、いずれワークショップでやってくれるそうですよ。是非参加して素敵な校歌を作ってみんなで合唱しましょう。
おたのしみに!!

絵画造形講師 上野志帆さん

2番目のトーカーは、絵画造形講師の上野志帆さんです。

上野さんは幼稚園生から小学生を対象に絵画造形教室をしているARTKITCHEN(アートキッチン)絵画造形講師で、「子どもの感性や創造力を育むには?」と題してお話してくださいました。

最初に、受付で参加者のみなさんが自分の感性で選んだカードを使って、想像力の課題に取り組むことから始まりました。カードにはそれぞれ違った図形の紙が貼ってあり、それをいろんな向きにして眺めて見えてきたものを書きます。制限時間は2分。
そして2分が過ぎ、何名かの人に発表して頂きました。すると、台形の形を海苔に見立てて“おにぎり”にしたり、三角形が金魚になったり、煙突のついた家になったりなどなど、中には“大腸を流れる肉”と想像を超える作品もあって会場からは「かわいい!!」の声や大きな笑声があがり大賑わいでした。
このように人によって見えるものは様々で、とても面白いミニ・ワークショップとなりました。
創造力は人によって様々、こんなところに上野さんはすごく興味を持ち現在の仕事につながったようです。

このあと、自己紹介と絵画造形講師として活動するに至ったお話をしてくださいました。

上野さんは東京の下町に生まれ、商店街のとても賑やかな中で育ったお祭り好きの女の子だったそうです。
5歳のときにバイオリンを習い近くの絵画教室へも通い、大学では空間デザイン学科を学び、そして店舗のデザイン設計の会社に勤め設計から現場監督までこなしてきました。
そして子育て期間には「自分の好きな事、得意な事は何? 創造力はどこから来るのか?」と自分を見つめなおした結果、お母さん向けのワークショップの開催を機にいろんなワークショップを積極的に開催、今では保育園や幼稚園で絵画造形講師を務めています。また自分が理想としている教室をやるために3つの教室も運営している、感性豊かで創造力に優れた女性です。
今後はアートを知ってもらう活動や、気軽に通える教室を作ったり、創造力を育むために更によい環境を整えたりするそうなので、とても楽しみです。

「創造力とは何だろう?」と興味津々の参加者のみなさん、質疑応答では多くの方から質問が上がり、アドバイスをしてもらったり、みんなで一緒に考えたりと中身の濃い時間になりました。

上野さんが子供の創造力を伸ばす上で気を付けているのは“ジャマしない”ことだそう。たとえば雪だるまを幼稚園児や小学生が感じる色は白色じゃないかもしれない。それを大人が「白色じゃないの。」と言ってしまうとその感性がなくなってしまう。だから極力ジャマしないで認めることが大事なのだとか。

上野さんのお話や質疑応答を聞いていて、「人は、“創造”して・それを“実行”し・そこから何かを“学び”・“知識”として蓄える。これを繰り返して生きているのじゃないかなぁ。」って思うてらっしーでした。

ダンサー Rinkaさん

3人目のトーカーさんは、ダンサーのRinkaさんです。

Rinkaさんは生まれてからずーっと石橋に住んでいて石橋愛がとても強く、趣味はディズニーに行くこと。

小学生の頃は原宿に行って、スカウトされたこともある。また女子高生ミスコンで栃木県代表になったことも。
今は、昼間はきらら館のスポーツジムでスタッフを、夜はダンススタジオでインストラクターとして子供たちを指導しています。

「ところでみなさんはダンスをしたことがありますか。」とRinkaさんから問いかけられ、参加者の中にはタップダンスをしている人がいたり日光和楽踊りなんて言う人もいて笑いを誘っていました。
てらっしーが20代の頃はディスコダンスが大流行しましたが、一緒に行った友達は店のホールで踊っている中、ダンスが苦手なてらっしーはもっぱらカウンターでお酒を飲んでいましたね。

そしてダンスは、ストリートダンス、ヒップホップ、ブレイクダンス等、たくさんの種類があるということで、それら一つひとつをRinkaさん自身がみんなの前で踊って解説してくださいました。これは動画や写真で見るよりとても分かり易かったです。

これらたくさんのダンスがある中、Rinkaさんが教えているのはストリートダンス。県内5か所のスタジオでインストラクターをしていますが、特に上三川いきいきプラザのダンススタジオでは、コンテストチーム(コンテストに出ることを目的に活動)を担当していて、ダンスに必要な柔軟性・ステップ・記憶力はもちろんのこと、礼儀正しくないとこのチームには入れないそうです。
そして目的であるダンスコンテストは一年中どこかで開催されているそう。地区大会とかはなく毎回全国のダンスチームが集まり審査員もその都度代わるので、点を取るのはかなり難しいこと。そんな中ダンスの技術はもちろん審査員対策まで行い、結果に繋がる指導を心がけているそうです。

子供たちの指導をする傍ら、今でもダンスを習っているというRinkaさん。現状の自分に満足することなく、努力を続けているって、すごいと思います。今後の活躍を大いに期待しています!!

「しもつけミートアップ#04」も大盛況で、あっ!という間に終了しました。
今回のトーカーさん3人に共通するモノは、“行動力”のすごさ!思ったコトを行動に移せるところがすごいなぁと感じました。参加者のみなさんも何かしら刺激を受けたこと間違いなしの#04でした。

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